岩座神村(読み)いさりがみむら

日本歴史地名大系 「岩座神村」の解説

岩座神村
いさりがみむら

[現在地名]加美町岩座神

多棚釜たたなかま村の北、せんヶ峰の南麓の多田ただ川最上流域に位置する。地名の由来は千ヶ峰が盤座神いわすわりかみ山ともよばれ信仰の対象とされていたが、それが転訛して「いさりがみ」になったといわれる(多可郡誌)。慶長国絵図には「いさりかミ」と記載される。正保郷帳では田方二二石余・畑方四〇石余、山役・炭竈役があり、幕府領。延宝五年(一六七七)検地帳(岩座神区有文書)によれば高八九石余・反別一一町六反余、山役銀一〇匁・炭竈役銀二四匁、名請人一七。天保郷帳では高九〇石余。安政七年(一八六〇)の村中小入用帳(同文書)によれば入用銀五八〇匁余、うち組割入用銀九五匁余・役所へ参り入用銀七〇匁余・猪鹿番賃銀五五匁余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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