岩水寺(読み)がんすいじ

日本歴史地名大系 「岩水寺」の解説

岩水寺
がんすいじ

[現在地名]浜北市根堅

田村たむら山の南麓にある。山号は竜宮山、本尊薬師如来。高野山真言宗。寺伝によれば、神亀二年(七二五)行基が開創、延暦年間(七八二―八〇六)には龍池りゆうち院、その後般若はんにや院と改称、盛時には三六〇坊の塔頭があったと伝えられている。天長年間(八二四―八三四)雷火によって伽藍灰燼と帰したが、覚仁が寺を再建した。覚仁は中興の祖として田村山中腹に地安ちあん坊大権現として祀られる。享徳三年(一四五四)根本中堂が再建され、寺号を現在の岩水寺に改めた(遠江国風土記伝)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の岩水寺の言及

【浜北[市]】より

…近年は浜松テクノポリスの一翼として,浜北新都市開発整備事業,浜北駅前市街地再開発が進められている。市の北部に桜の名所として知られる岩水(がんすい)寺があり,付近の採石場からは浜北人と名付けられた化石人骨が発見された。【塩川 亮】。…

※「岩水寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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