岩鼻町(読み)いわばなまち

日本歴史地名大系 「岩鼻町」の解説

岩鼻町
いわばなまち

[現在地名]出石町入佐いるさ材木ざいもく

材木町の北に位置する武家町で、材木裏屋敷ともいう。西側は魚屋うおや町。入佐山の南・西麓を占め、材木町竪町東端の欄干橋から魚屋町東側竪町の北端宗鏡寺すきようじ町入口に架かる橋まで、谷山たにやま川の右岸に沿って北、西、北、西と向きを変える道(長さ二町五間)の片側(片側は谷山川)に武家屋敷が並ぶ。入佐山中腹の浄土宗心光しんこう院への参道が町の中央部を横断する。文化年間(一八〇四―一八)の出石藩侍帳によると当町には二五〇石取の者一、一三〇石取から一五〇石取の者三、八〇石取の者二、二〇俵五人扶持の者一、五〇俵四人扶持の者一が居住していた。嘉永三年(一八五〇)鳥居音江女が町内に女子を対象とした寺子屋を開設。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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