新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「島本仲道」の解説
島本 仲道
シマモト ナカミチ
- 生年月日
- 天保4年4月18日(1833年)
- 出生地
- 土佐国土佐郡潮江村(高知県)
- 経歴
- 土佐藩士。幼時より陽明学を好み、東遊して安井息軒の門に入り、久坂玄瑞らと交わる。土佐勤王党に加わり、文久2年藩主山内豊範上洛の実現に尽力した。3年勤王党の獄にあって終身禁錮となる。維新後許され、松山征討に出陣した。新政府に仕え、兵部権少丞、地方官を経て、司法省に入り、5年司法大丞、さらに大検事、警保頭を兼任。司法卿江藤新平に信頼され、司法制度の改正、新律綱領の制定に尽力した。6年征韓論が敗れ、江藤と共に下野。のち民権運動に従い、14年自由党顧問となり、河野敏鎌の親友として活躍したが、20年保安条例により東京から追放された。多摩困民党顧問も務めた。
- 没年月日
- 明治26年1月2日
出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報