やすい‐そっけん【安井息軒】
江戸末期の
儒者。
日向国(宮崎県)
飫肥(おび)の人。名は衡、仲平と称した。父滄洲は
飫肥藩儒。
篠崎小竹・
松崎慊堂に
師事。飫肥侯に仕え、のち
昌平黌の
教授となる。嘉永六年(
一八五三)、「海防私議」を著わして世に認められる。漢唐の
注疏を主として
衆説を参酌し、「書説摘要」「管子纂詁」「左伝輯釈」等を著わした。また、
洋学にも関心を示し、
天文・暦学に長じた。寛政一一~明治九年(
一七九九‐一八七六)
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デジタル大辞泉
「安井息軒」の意味・読み・例文・類語
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安井息軒【やすいそくけん】
幕末明治初期の儒学(古学)者。名は衡,字は仲平(ちゅうへい)。日向(ひゅうが)飫肥(おび)藩儒安井滄洲(そうしゅう)の子。26歳で昌平黌(こう)に入り,松崎慊堂(こうどう)に学ぶ。一時飫肥藩校助教などを務めたが,のち昌平黌教授。漢・唐の古注を尊び,清の考証学を好んだ。1853年のペリーつづいてプチャーチンの来航に際し,《海防私議》を著し時事を説いた。注釈書に《左伝輯釈(さでんしゅうしゃく)》《管子纂詁(かんしさんこ)》など,文集に《息軒文鈔》《息軒遺稿》など。
→関連項目清武[町]|雲井竜雄
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安井息軒 (やすいそっけん)
生没年:1799-1876(寛政11-明治9)
江戸後期~明治初期の儒学者。名は衡,字は仲平。日向飫肥(おび)藩儒安井滄洲の子。はじめ篠崎(しのざき)小竹,のち昌平黌および松崎慊堂(こうどう)に学ぶ。1830年(天保1)藩校助教となり藩政にも参与したが辞し,38歳再び江戸に出て学を極め弟子をとった。一時藩邸にも勤務したが,62年(文久2)昌平黌教授に抜擢(ばつてき)された。学問は中年以後復古を主とした。著書《息軒文鈔》などのほか注釈書も多い。
執筆者:頼 祺一
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安井息軒
やすいそっけん
1799.1.1~1876.9.23
幕末・維新期の儒学者。儒学者安井滄洲の子。名は衡,字は仲平,別号は半九陳人など。日向国宮崎郡生れ。大坂で篠崎小竹に,江戸で昌平黌(しょうへいこう)に学ぶ。日向国飫肥(おび)藩藩校の設立に際し,助教となり総裁の父を助けた。江戸再遊後,1839年(天保10)江戸で三計塾を開く。ペリー来航に際し「海防私議」を著し,水戸藩主徳川斉昭に認められた。62年(文久2)昌平黌儒官となる。漢唐の註疏を学び,考証にもすぐれた。著書「論語集説」「管子纂古」。
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安井息軒 やすい-そっけん
1799-1876 江戸後期-明治時代の儒者。
寛政11年1月1日生まれ。安井滄洲(そうしゅう)の次男。日向(ひゅうが)(宮崎県)飫肥(おび)藩士。江戸で昌平黌(しょうへいこう)にはいり,また松崎慊堂(こうどう)に古注学をまなぶ。天保(てんぽう)2年藩校振徳堂の助教となり,のち江戸に三計塾をひらく。文久2年昌平黌教授。ペリー来航のときあらわした「海防私議」は徳川斉昭(なりあき)にみとめられた。明治9年9月23日死去。78歳。名は衡。字(あざな)は仲平。
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安井息軒
やすいそっけん
[生]寛政11(1799).1.1. 日向
[没]1876.9.23. 東京
江戸時代後期の朱子学派の儒学者。名は衡,字は仲平。安井朝寛の次子。日向飫肥藩士。初め大坂に出て篠崎小竹に学び,次いで江戸へ出て昌平黌に入り,松崎慊堂に師事した。昌平黌や飫肥藩の儒官として活躍。漢唐の古注疏を重んじ,考証にすぐれ,名文家として知られ,軍備の必要を論じるなど現実政治にもかかわり,洋学にも関心を示した。著書『海防私議』『論語集説』『左伝輯釈』など。
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安井息軒
やすいそっけん
1799〜1876
幕末の儒者
日向の人。昌平坂学問所に学び松崎慊堂 (こうどう) に師事。1853年アメリカ船来航の際,『海防私議』を著し軍備の必要を説き,徳川斉昭 (なりあき) に認められた。古学派に属しながら昌平坂学問所の教授に登用された。
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世界大百科事典(旧版)内の安井息軒の言及
【清武[町]】より
…近年,食品,電器などの工場の進出や宮崎医科大学の開設に伴い,人口は増加傾向にある。幕末の儒者安井息軒の出身地で,旧宅が半九公園にあるほか,清武城跡,黒坂観音などもある。清武川の黒北発電所は県内最古の水力発電所として知られる。…
※「安井息軒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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