島比呂志(読み)しま ひろし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「島比呂志」の解説

島比呂志 しま-ひろし

1918-2003 昭和後期-平成時代の小説家。
大正7年7月23日生まれ。母校東京農林専門学校の助教授時代,ハンセン病発病,昭和22年香川県の大島青松園に入所,翌年鹿児島県の星塚敬愛園にうつる。同人雑誌「火山地帯」を主宰。小説や評論を通じてらい予防行政を告発しつづけた。平成7年元患者らとともに熊本地裁に国家賠償訴訟,13年全面勝訴を勝ちとった。平成15年3月22日死去。84歳。香川県出身。本名は岸上薫(きしうえ-かおる)。著作に「奇妙な国」「生存宣言」「らい予防法廃止の問題点」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android