島絵(読み)シマエ

デジタル大辞泉 「島絵」の意味・読み・例文・類語

しま‐え〔‐ヱ〕【島絵】

古く南方諸島から渡来した絵。また、出所のはっきりしない渡来画。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「島絵」の意味・読み・例文・類語

しま‐え‥ヱ【島絵・縞絵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 南方の島々から渡来した絵。また、それに似せた絵。また、出所のはっきりしない絵。→島物(しまもの)
    1. [初出の実例]「島絵(シマヱ)を書て世をわたる墨屋団兵衛と云者」(出典浮世草子本朝二十不孝(1686)五)
  3. くまどるべき所をも、細筆で何本も筋をひき、縞模様のようにした絵。多く銅版画に用いる。
    1. [初出の実例]「新月の島絵ゆかしき便かな〈楓子〉 昼の白髪は篠のまた生〈其角〉」(出典:俳諧・類柑子(1707)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android