崎原御嶽(読み)さきいばるおん

日本歴史地名大系 「崎原御嶽」の解説

崎原御嶽
さきいばるおん

[現在地名]石垣市大浜

大浜おおはま集落北東端、大浜小学校東隣の海岸沿いにある。サキィバルオンとよぶ。古く御嶽周辺に崎原さきいばる村があったが、康熙一七年(一六七八)大浜ほーま村に併合された(八重山島年来記)。西には旧村番所の火の神であったオーセーピナカン、ウイヌオン(大石御嶽)黒石ぐりし御嶽が並び、一帯が海岸性の植物の大きな森となっている。「琉球国由来記」に神名は崎原神根付(崎原の神の根付所)イベ名はフシカウカリとある。また同書に記される御嶽創建の由来は当地への鉄器伝来を語るもので、薩摩坊津ぼうのつ(現鹿児島県坊津町)との交渉があったことも知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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