嵩下村(読み)たけのすむら

日本歴史地名大系 「嵩下村」の解説

嵩下村
たけのすむら

[現在地名]穂高町大字有明ありあけ 嵩下

富士尾ふじお山の東麓、耳塚みみづか村の西、新屋あらや村の南に位置しており、天満沢てんまざわに沿って展開する村落小岩岳こいわたけ上木戸かみきど中木戸なかきど下木戸しもきど茨原ばらおの小集落からなる。小岩岳には三輪みわ神社、下木戸には館宮たてみや神社がある。中世古厩ふるまや郷の中の地域と考えられる。地名は小岩岳城の下にある村という意味。特に中木戸には武士の屋敷町割を示す「本町」の地字がみられる。用水は天満沢・富士尾沢が利用されており、中房なかぶさ川から分水した嵩下堰・富田堰とみたせぎが補強的に用いられている。慶安三年(一六五〇)検地帳によると、田が二四町、畑が二八町で、畑地がやや多い村である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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