嵩山村(読み)すせむら

日本歴史地名大系 「嵩山村」の解説

嵩山村
すせむら

[現在地名]豊橋市嵩山町

赤石あかいし山脈を横断する本坂道が、本坂峠で遠江国へ至るところに位置する。永禄四年(一五六一)の今川氏真感状に「嵩山市場口」の地名がみえる。また、同六年の関口氏経感状(以上島原市本光寺蔵)には「嵩山中山落城」とある。「三河国二葉松」に嵩山村古城として「西郷孫四郎、奥山修理進、中山是非之助、西郷家之別」とある。字市場いちばに四反歩ほどの城跡がある。「磐田郡誌」に「永禄五年壬戌四月嵩山城主奥山修理貞澄家康に通ず、氏真怒つて兵を発し其の城を陥る」とある。また「石巻村誌」には、当城を攻めたのは庵原安房守・小原藤五郎と記す。永禄頃の三遠国境付近の攻防の一場面である。ちなみに、西郷元正の妹の子が天正六年(一五七八)に家康に召されて西郷の局といわれ、秀忠・忠吉を生んだという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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