20世紀日本人名事典 「川上新太郎」の解説
川上 新太郎
カワカミ シンタロウ
明治・大正期の水道工学者,機械工学者
- 生年
- 安政5年6月27日(1858年)
- 没年
- 昭和4(1929)年6月19日
- 出生地
- 江戸
- 学歴〔年〕
- 東京大学理学部機械科〔明治16年〕卒
- 学位〔年〕
- 工学博士〔明治32年〕
- 経歴
- 明治17〜22年東京職工学校教員を勤める。のち米国に私費渡航して機械製造業を視察して、24年帰国。東京石油に入り再び渡米、25年帰国して東京市水道技師となり、淀橋浄水場の設計を担当、これは日本初の直送式ポンプの設計に当たる。29〜31年土木監督署技師となり、32年工学博士の学位を受ける。また大久保に農具などの機械製造所を開設した。更に大阪・新潟・神戸・佐賀・横須賀などの上水道関係機械の設計や、36年岐阜県海津郡石津村に日本初の水田排水工事を完成させ模範となるなど土木工学の分野で業績を上げた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報