20世紀日本人名事典 「川本末雄」の解説
川本 末雄
カワモト スエオ
昭和期の日本画家 日展参事。
- 生年
- 明治40(1907)年3月16日
- 没年
- 昭和57(1982)年12月24日
- 出生地
- 熊本県玉名市玉名
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科〔昭和8年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日展文部大臣賞〔昭和46年〕「新秋譜」,日本芸術院賞恩賜賞〔昭和51年〕「春の流れ」,熊本県近代文化功労者〔平成9年〕
- 経歴
- 美術学校卒業後、花鳥を題材とした創作活動を始める。初め松岡映丘に師事し、昭和14年山口蓬春に師事。11〜19年東京文京区の京北中学校に勤務。20年応召、翌21年復員し、23年日展に初入選。翌24年日展特選となり、28年「朝の渓谷」が特選・白寿賞・朝倉賞を受賞。33年日展審査員を務め、翌34年同会員となる。46年日展で「新秋譜」が文部大臣賞となり、51年「春の流れ」で日本芸術院賞恩賜賞を受賞、この間43年日展評議員、52年理事、55年参事を務めた。また29年以降現代日本美術展にもしばしば出品し、55年東大寺の昭和大納経で揮毫を行った。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報