川鉄商事(読み)かわてつしょうじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「川鉄商事」の意味・わかりやすい解説

川鉄商事
かわてつしょうじ

鉄鋼専門商社。1954年川崎製鉄の製品販売を目的として設立。鋼材中心から化学品,燃料,機械,物資など取り扱い品を広げて総合化を推進した。また,不動産,エレクトロニクス,新素材,OA機器,サービス,レジャーなどの分野に進出した。1999年野崎産業を合併。2004年8月エヌケーケートレーディングと経営統合し,持株会社 JFE商事ホールディングスを設立,その傘下に入る。同年 10月,事業別(鉄鋼,食品,半導体,不動産)に会社分割,川鉄商事の鉄鋼部門とエヌケーケートレーディングが合併して JFE商事となった。2012年4月 JFE商事ホールディングスを合併。同年 10月ジェイエフイーホールディングス(JFEホールディングス)の完全子会社となった。

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百科事典マイペディア 「川鉄商事」の意味・わかりやすい解説

川鉄商事[株]【かわてつしょうじ】

JFEグループの鉄鋼専門商社。鉄鋼専門商社のトップ。1954年川崎製鉄の指定問屋3社(摩耶興業・青山特殊鋼・新庄鋼材)が合併し,川鉄商事を設立。川崎製鉄の専属商社として誕生したが,徐々に依存度を低める。1983年川鉄物産(1967年山本産業として発足,1976年改称)を合併して以来,総合商社化を強め,農水産物・貴金属販売,スポーツ・レジャー施設やソフトウェア開発にも事業展開。1999年食品と航空機分野に強い野崎産業を合併。2004年8月にNKKトレーディングと統合し,JFE商事ホールディングスとなる。新会社は本社東京。2011年資本金200億円,2011年3月期売上高2兆115億円。売上構成(%)は鉄鋼および鉄鋼周辺98,食品1,半導体1。

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