州伝寺(読み)しゆうでんじ

日本歴史地名大系 「州伝寺」の解説

州伝寺
しゆうでんじ

[現在地名]三春町新町

町屋敷のしん町所在。天翁山と号し、曹洞宗本尊阿弥陀如来(丈六仏)。山号は松下長綱の祖父之綱の法号綱玄院天翁長珊により、寺名は父重綱の法号州伝寺殿による。松下重綱が性岩長全を招いて開いた寺で、寛永五年(一六二八)にその子長綱が寺号を改め、三春転封に伴い現在地に移し菩提所とした。同一六年天沢てんたく寺の相僧録所となり、慶安元年(一六四八)幕府から寺領二〇石を朱印地として安堵されたが、承応二年(一六五三)僧録を龍穏りようおん院に替えられ、会下号を廃された(三春町史)。安政五年(一八五八)の天沢寺配下諸用日記(福島県史)によれば、住職一・徒弟四・下男二・譜代二一・院領百姓二二の計五〇名が居住していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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