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田村氏 たむらうじ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

田村氏
たむらうじ

江戸時代の一関藩主。坂上田村麻呂の後裔で,陸奥国田村郡に住し,田村氏を称したという。南北朝時代には南朝方に属し,室町時代中期に没落したが,戦国時代の清顕のとき,三春城に拠って伊達氏と結んだ。

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世界大百科事典 第2版の解説

たむらうじ【田村氏】

田村という名字の氏は各地に存在するが,有名なのは中世の陸奥国田村荘(福島県田村郡)の荘司で,近世の仙台藩の支藩一関藩(岩手県一関市)主だった田村氏である。近世の系図は坂上田村麻呂の後裔とするが,鎌倉時代の田村荘司は秀郷流藤原氏,15,16世紀の田村氏は平姓であり,南北朝期に家の断絶,交替があったものか不明。南北朝内乱では田村荘内の宇津峯城に拠って南朝側として活躍,1396年(応永3)には田村荘司則義・清包父子が下野の小山義政の遺子若犬丸をたすけて挙兵し,鎌倉公方足利氏満の討伐を受けた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

田村氏
たむらうじ

戦国期~江戸末期の武家。坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の子孫と伝えるが、戦国期田村氏は平姓を称している。16世紀初めに陸奥(むつ)国田村郡守山(もりやま)(福島県郡山(こおりやま)市)から三春(みはる)(同県三春町)に移った。天正(てんしょう)期(1573~92)の当主清顕(きよあき)は佐竹、岩城(いわき)、蘆名(あしな)各氏の連合に対抗し伊達(だて)氏と結び、清顕死後は伊達政宗(まさむね)の保護下に入ったが、1590年(天正18)豊臣(とよとみ)秀吉の奥羽仕置により所領を没収された。1652年(承応1)政宗夫人陽徳院(田村清顕娘)の意志により、仙台藩主伊達忠宗(ただむね)(政宗子息)は三男宗良(むねよし)に3万石を与えて田村家を再興した。いわゆる伊達騒動は、宗良の仙台藩後見役時のことである。宗良の子建顕(たけあき)の代に磐井(いわい)郡一関(いちのせき)(岩手県一関市)3万石に移り、以後幕末に至った。[小林清治]
『『三春町史』全8巻(1975~78・三春町)』

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