巡爵(読み)ジュンシャク

デジタル大辞泉 「巡爵」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐しゃく【巡爵】

平安時代以後、六位の蔵人くろうどうち、6年以上在任した最上席者が五位に叙せられること。巡。

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精選版 日本国語大辞典 「巡爵」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐しゃく【巡爵】

  1. 〘 名詞 〙 平安時代中期以降、六位の式部丞、民部丞、外記、史、蔵人などのうち、最上席者が毎年五位に叙されること。六位の蔵人の場合は、六年以上勤続した最上席者(極臈(ごくろう))が、毎年五位に叙された。巡。
    1. [初出の実例]「蔵人所〈略〉至于極臈者、必預巡爵」(出典職原鈔(1340)下)

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世界大百科事典(旧版)内の巡爵の言及

【蔵人所】より

…六位蔵人も六位でありながら昇殿を許され,五位蔵人とともに禁色をも許され,昇進にも有利であったため,六位層にとっては羨望の的であった。彼らは補任の次第によって順次叙爵してゆくのが例となっており,これを巡爵と称した。叙爵すると殿上を降りなければならなかったが,このような者を〈蔵人大夫〉〈蔵人五位〉等と呼んだ。…

※「巡爵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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