六位の蔵人(読み)ロクイノクロウド

デジタル大辞泉 「六位の蔵人」の意味・読み・例文・類語

ろくい‐の‐くろうど〔ロクヰ‐くらうど〕【六位の人】

位階六位で特に蔵人に任ぜられた者。毎日交代天皇の膳の給仕宮中雑事に奉仕した。六位としては例外的に昇殿を許された。

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精選版 日本国語大辞典 「六位の蔵人」の意味・読み・例文・類語

ろくい【六位】 の 蔵人(くろうど)

  1. 蔵人のうちで、六位のもの。重代の諸大夫の中から選出される。人員は時に増減があるが、おおよそ四人で、毎日交替で宮中の御膳(ごぜん)の給事や雑事に当たった。出勤の当日は殿上人待遇とされるところから日下臈(ひげろう)といわれる。補任順序によって席次を定め、第一を極臈(ごくろう)、第二を差次(さしつぎ)、第三を氏(うじ)蔵人、第四を新蔵人という。
    1. [初出の実例]「六位の蔵人。いみじき君達なれど、えしも着給はぬ綾織物を」(出典:枕草子(10C終)八八)

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