巨摩(読み)こま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「巨摩」の意味・わかりやすい解説

巨摩
こま

甲斐(かい)国(山梨県)の旧郡名。現在の山梨県甲府盆地の西半を占める。巨麻とも書いた。『和名抄(わみょうしょう)』には9郷があると書かれているが、のち5郷は他郡に編入され、速見(へみ)(逸見(へんみ))、真衣(まきの)、大井余戸(あまりべ)の4郷をさす地名となった。郡名の由来は、良馬(甲斐の黒駒)を産したからとも、高麗(こま)人が多く住んでいたからともいわれる。1878年(明治11)北巨摩、中巨摩、南巨摩の3郡に分けられた。北巨摩郡は2006年(平成18)消滅、現在は中巨摩郡南巨摩郡の2郡がある。

横田忠夫

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む