日本大百科全書(ニッポニカ) 「巨摩」の意味・わかりやすい解説 巨摩こま 甲斐(かい)国(山梨県)の旧郡名。現在の山梨県甲府盆地の西半を占める。巨麻とも書いた。『和名抄(わみょうしょう)』には9郷があると書かれているが、のち5郷は他郡に編入され、速見(へみ)(逸見(へんみ))、真衣(まきの)、大井、余戸(あまりべ)の4郷をさす地名となった。郡名の由来は、良馬(甲斐の黒駒)を産したからとも、高麗(こま)人が多く住んでいたからともいわれる。1878年(明治11)北巨摩、中巨摩、南巨摩の3郡に分けられた。北巨摩郡は2006年(平成18)消滅、現在は中巨摩郡、南巨摩郡の2郡がある。[横田忠夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例