コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

余戸 あまりべ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

余戸
あまりべ

「あまるべ」ともいう。令制の村落組織の一つ。規定では,1里を 50戸で構成し,余りの戸 (→房戸 , 郷戸 ) が生じたとき,これを余戸といい,それが 10戸以上の場合は余戸里を構成し,10戸以下の場合は近接の大村に付加することになっていた。しかし実際に適用されたのは,特別な村か辺地だけであった。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

あまるべ【余戸】

日本古代律令制下の地方行政村落の一種。令制では50戸を1里()として編戸し,国・郡・里の3段階からなる地方行政組織の末端に位置づけたが,各郡内の山間僻地などでは,この原則にとらわれず,便宜に里が設置されることになっていた。その際の最低戸数について,〈大宝令〉の注釈書である〈古記〉は25戸としており,これに満たない場合は里長を置かず,5戸を単位とする保の長に里長の職務を代行させるものとしている。これが余戸で,正式な里ではないが,それに準ずる特殊な行政単位としてやむなく置かれたものである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

あまりべ【余戸】

律令制における村落制度で、五〇戸を一里としたとき、五〇戸に余る端数の民戸で編成した里。また、僻地の寒村などの称としても用いた。あまるべ。

あまるべ【余戸】

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

余戸
あまりべ

律令(りつりょう)制下における地方行政村落組織の特殊形態。「あまるべ」とも読む。律令に正式な規定はなく、50戸1里の編戸で余った戸を習慣的に「余戸」と称したもので、その起源は木簡(もっかん)により浄御原(きよみはら)令下に求められる。その後、郷里(ごうり)制下で駅戸(えきこ)、神戸(かんべ)が50戸のなかに設置されると、残りの戸も余戸とされた。また、戸の増加に伴い郷へ昇格した例もみられる。今日でも余戸、余目などの地名が残る。[関 和彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

余戸の関連キーワード魏志倭人伝(読み下し)姓名/日本のおもな姓氏川湯温泉(和歌山県)奴国(なこく)鳥取(市)岩内(町)早来[町]庄内(町)黒野猪吉郎関東大震災余目[町]三河地震邪馬台国山代大村六郷満山大社元七チリ地震壬生夫子薗原ダム元禄地震

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

余戸の関連情報