差し寄す(読み)サシヨス

デジタル大辞泉 「差し寄す」の意味・読み・例文・類語

さし‐よ・す【差し寄す】

[動サ下二]そばへ寄せる。
「船ども―・せさせて御覧ず」〈紫式部日記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差し寄す」の意味・読み・例文・類語

さし‐よ・す【差寄】

  1. 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 )
  2. そばへ寄せる。近づける。
    1. [初出の実例]「住の江に船さしよせよわすれぐさしるしありやと摘みてゆくべく」(出典:土左日記(935頃)承平五年二月五日)
  3. 短くちぢめる。短縮する。
    1. [初出の実例]「百万・山姥など申したるは、〈略〉五段の内、序急さしよせて、破を体にして」(出典:三道(1423))
  4. 押しかける。押し寄せる。さしかける。
    1. [初出の実例]「差下人於御牧、柳本棟別事申懸之、〈略〉使者令擲之処、可差寄之由彼衆申之間、御牧三郎左衛門馳下堺他行云云」(出典実隆公記‐享祿三年(1530)三月二九日)

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