デジタル大辞泉 「差し詰まる」の意味・読み・例文・類語 さし‐つま・る【差し詰まる】 [動ラ四]1 困った状況におちいって窮する。窮迫する。「この詞ことばに兄弟―・ったる気を開き」〈浄・会稽山〉2 その時期、その場に近づく。差し迫る。「それぞれの家業外ほかになりゆき、―・りて迷惑する事なり」〈浮・胸算用・三〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「差し詰まる」の意味・読み・例文・類語 さし‐つま・る【差詰】 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 )① 望ましくない状況に追いこまれて、どうしたらよいかわからなくなる。つまる。窮する。[初出の実例]「舞台〈略〉多くふみたるよしなればさしあひ万さしつまる事なく」(出典:評判記・役者評判蚰蜒(1674)熊本文右衛門)② その場に迫る。切迫する。さしせまる。[初出の実例]「敵指詰之時、於二三崎要害一、励二戦功一被レ疵之条、神妙也」(出典:相州文書‐一六・永正一〇年(1513)四月七日・足利政氏感状)「それそれの家業外になり行き、さしつまりて迷惑する事也」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例