差合を繰る(読み)さしあいをくる

精選版 日本国語大辞典 「差合を繰る」の意味・読み・例文・類語

さしあい【差合】 を 繰(く)

連歌連句の席で、執筆(しゅひつ)、または宗匠が、式目の規定に合うかどうかを、差合の書物を繰って調べ、連衆に注意を与える。
※俳諧・誹諧初学抄(1641)「百韻とも指合をくり興行の時は、誹諧にも賦物をとる事在之」
② さしさわりがあるとして異議を言いたてる。また、当たりさわりを考えて遠慮する。
浄瑠璃・頼朝浜出(1686)三「さればいのさしあひもくる事か、九十三騎の親子一門打ならびての酒宴也」
③ さしつかえのないように都合をつける。
浮世草子・色里三所世帯(1688)上「もし余人並にさし会(アヒ)をくり給ひ、其夜とまり番にあたりあはせたる女は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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