差当て(読み)さしあたって

精選版 日本国語大辞典 「差当て」の意味・読み・例文・類語

さしあたっ‐て【差当て】

〘副〙 (「さしあたりて」の変化した語)
① =さしあたり(差当)(一)①〔日葡辞書(1603‐04)〕
浄瑠璃神霊矢口渡(1770)四「暮に及んで宿屋はなし。差当(サシアタ)って難義なれば」
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)四「彼男此時を見合、我等も是程の家屋敷望みのよし申せば、さしあたっての迷惑いたし」

さしあて‐て【差当て】

〘副〙 (動詞「さしあてる(差当)」の連用形助詞「て」が付いてできたもの) 直接に。じかに。むきだしに。うちつけに。
※日葡辞書(1603‐04)「Saxiatete(サシアテテ) イケンヲ ユウ〈訳〉遠まわしでなく、あからさまに意見を言う」

さしあたり‐て【差当て】

〘副〙 (動詞「さしあたる(差当)」の連用形に助詞「て」が付いたもの) =さしあたり(差当)(一)①
落窪(10C後)四「徳は見ずと。御心にこそさしあたりて見ずと思(おぼ)すらめ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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