己が目より梁を取り除け(読み)おのれがめよりうつばりをとりのぞけ

故事成語を知る辞典 「己が目より梁を取り除け」の解説

己が目より梁を取り除け

邪念偏見を棄てて、偽りのない真実を見る目を持つことの大切さを述べたことば。

[由来] 「新約聖書―マタイ伝・七」に見えるイエスのことばから。口語訳では、「偽善者よ、まず自分の目から梁を取りのけるがよい。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう」とあります。同じようなことばは、「新約聖書―ルカ伝・六」にもあります。なお、「梁」は、柱の上に渡して屋根をささえる木材のこと。ここでは、目をふさぐ、大きな障害物のたとえです。

異形〕目の梁を去る。

英語〕Take the plank out of your own eye.

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む