巻堀神社(読み)まきぼりじんじや

日本歴史地名大系 「巻堀神社」の解説

巻堀神社
まきぼりじんじや

[現在地名]玉山村巻堀 本宮

国道四号の東側に位置し、祭神猿田彦命・伊邪那岐命、旧村社。金精こんせいさまと称し、縁結び・安産の神として知られる。元文五年(一七四〇)の沼宮内通絵図(佐藤家蔵)に金セイ明神とある。「岩手郡誌」は永正年中(一五〇四―二一)の創立とする。明治三年(一八七〇)巻堀神社と改称菅江真澄は天明五年(一七八五)の「けふのせば布」に、金勢大明神の由来を主に問うと、昔粟畑の草を取っていた女に異形のものが幾度もふれるので持帰り、道祖神として祀ったと答えたとある。古河古松軒は「東遊雑記」に「巻堀村といふ有り、此所に金勢宮と称せる事跡ありて御巡見所也(中略)神体と称せるものは図の如きの男根の形と陰門の形なる石なり」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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