巾下新道町(読み)はばしたしんみちちよう

日本歴史地名大系 「巾下新道町」の解説

巾下新道町
はばしたしんみちちよう

[現在地名]西区浅間せんげん二丁目・新道一―二丁目・那古野なごの二丁目

江川えがわ町から千歳ちとせ町・上畠うわばた町に至る南北五一九間の長い町筋。「府城志」に「新道町は、元禄七年戌三月町屋をつくる、新町と名づく、後改新道町。当町の内享保十六年亥年水茶屋二十軒、操り並芝居等御免毎戸汲茶女二三人づゝ」と記されている。町屋の成立は元禄七年(一六九四)で、当初は新町と称した。享保一六年(一七三一)には当町に茶屋二〇軒の設置、操浄瑠璃や芝居の一座も公演を許可されたという。

この新道筋の西側には、六つの寺が並び寺町の観があった。北から海福かいふく(臨済宗京都妙心寺末)林貞りんてい(海福寺末)宝周ほうしゆう(浄土宗京都知恩院末)法蔵ほうぞう(真宗三河針崎勝鬘寺末)西願せいがん(東本願寺末)正覚しようかく(東本願寺末)の順である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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