出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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市山流
いちやまりゅう
日本舞踊の一流派。立役の俳優から振付師になった1世瀬川如皐 (じょこう) が市山七十郎 (しちじゅうろう) を名のって大坂で樹立した流派。現在新潟と東京にある。 (1) 新潟の市山流は,2世七十郎の門弟岩井仲助が3世を名のり,その流れをくむ。代々女の家元で,市山七十郎 (なそろう) を名のる。 1968年5世七十郎没後,娘の3世市山七十世が6世宗家を継承,5世の孫が4世七十世を名のり家元となった。 (2) 東京の市山流は3世七十郎の門弟七十吉が別派を興したのに始る。ほかに新潟市山流の分家格である5世市山小直の小直派,6世市山松扇の松派,市山松栄の正派がある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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市山流
日本舞踊の流派のひとつ。江戸時代中期の振付師、市山七十郎(しちじゅうろう)が大阪で創流。後に新潟、東京などに分派した。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内の市山流の言及
【日本舞踊】より
…しかし流派はまた新しい流派や分派を生み,宗家,分家家元などの名称も生じており,現在流派の数は150を超え,今後ますます分派していく傾向にある。 振付師から出た流派では,志賀山万作を流祖とする[志賀山流],江戸の振付師[藤間勘兵衛]から出た[藤間流],西川仙蔵を祖とする[西川流],幕末期から明治にかけて活躍した初世花柳寿輔が開いた[花柳流],若柳吉松の[若柳流]や,市山七十郎の市山流等がある。また俳優の家から出たものに3世中村歌右衛門を初世とする中村流があり,同じ中村流を名のるものに,初世中村富十郎を祖とするもの,中村弥八(1703‐77)を祖とする虎治派,3世坂東三津五郎より出た[坂東流]があり,そのほか水木流,岩井流,市川流,尾上流等がある。…
※「市山流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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