コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

市民宗教 しみんしゅうきょうcivil religion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

市民宗教
しみんしゅうきょう
civil religion

J.-J.ルソーが『社会契約論』のなかで提起した概念。市民宗教は国家と法に対する畏敬の念を喚起するためにキリスト教に代る新しい国民統合のシンボルとして活用される。フランス革命の時代,M.ロベスピエールはその恐怖政治のなかでこれを英雄崇拝の方法として利用した経緯がある。現代では R.N.ベラが国民文化の道徳的凝集力の意味で,つまり集合的アイデンティティを構成する政治的・宗教的な儀礼やシンボルの総称として市民宗教の概念を再構築している。この概念は共同体主義の政治哲学の系譜に強い影響を及ぼしている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

市民宗教の関連キーワード公立学校礼拝問題世俗化

今日のキーワード

偽計業務妨害罪

虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて人の業務を妨害する罪 (刑法 233) 。流布とは,犯人自身が公然と文書,口頭で伝達するほか,口伝えに噂として流す行為も含む。偽計とは人を欺罔,誘惑し,あるいは人...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

市民宗教の関連情報