市谷片町
いちがやかたまち
[現在地名]新宿区片町
四谷坂町の北西方、尾張藩上屋敷西側の南に位置する町人地。町内は合羽坂の通りを隔てて南北二ヵ所に分れ、ほか東方に離れて当町名主預の明地がある。北側の町屋の西は尾張藩上屋敷の西境を画する新五段坂の通り、南は先手同心組屋敷、南側の崖下にある町屋の西は土屋氏の屋敷、南は先手同心組屋敷。北側の町屋は東西間口四八間余、南北裏行は東方で一一間、西は三間余。南側の町屋は東西表間口・裏幅とも一七間余、南北裏行は東の方で二間、西は四間。明地は一千五三九坪(反別五反一畝余)となっている。文政一一年(一八二八)の家数は五七、うち家持五・家守七・地借五・店借四〇。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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