普及版 字通 「帖(漢字)」の読み・字形・画数・意味
帖
人名用漢字 8画
[字訓] かきつけ・おりほん
[説文解字]
[字形] 形声
声符は占(せん)。占に黏(でん)、はり合わせる意がある。〔説文〕七下に「帛(きれ)の書なり」とあり、〔段注〕に木の書署を檢(検)、帛の書署を帖とする。書署は表書(うわがき)。すべて帖綴(じようてつ)したものを帖、その完好なるものを妥帖といい、折本(おりほん)としたものを帖子という。法帖を主とする書学を帖学、漢魏の碑文を主とするものを碑学といい、この両派は書学の大宗とされている。
[訓義]
1. つづったかきもの、帛の書署、折本。
2. 帳簿、書類、文書の帖綴したもの。
3. てがた、かきつけ、てがみ。
4. つける、はりつける。
5. たれる、しずか、おちつく、したがう、やすらか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕帖 タタム・カサヌ 〔字鏡集〕帖 タタム・ノシ・ノブ・シヅカナリ・スフ・ヤスシ・カサヌ
[語系]
帖thiap、笘tyiapは声義の近い字で、笘とは竹簡をいう。tyam、tiapは耳が少し垂れている形。帖にまた垂れるものの意がある。
[熟語]
帖学▶・帖括▶・帖黄▶・帖子▶・帖試▶・帖字▶・帖職▶・帖装▶・帖着▶・帖勅▶・帖耳▶・帖然▶・帖息▶・帖妥▶・帖泰▶・帖帖▶・帖服▶・帖伏▶
[下接語]
安帖・画帖・簡帖・掲帖・戸帖・絳帖・書帖・帯帖・碑帖・筆帖・文帖・法帖・墨帖・名帖・門帖・臨帖
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報