日本歴史地名大系 「常世村」の解説 常世村とこよむら 福島県:耶麻郡塩川町常世村[現在地名]塩川町常世中屋敷(なかやしき)村・金森(かなもり)村の北、大塩(おおしお)川の東岸に位置する。本村集落は檜原(ひばら)峠越米沢街道(上街道)に沿う東常世と西方の西常世に分れ、東方に遠く離れた雄国(おぐに)山山腹に小名中道地(なかどうじ)がある。小沼組に属し、北は宮目(みやのめ)村。天文一一年(一五四二)六月二六日の盛純証状案(新編会津風土記)に常世とみえ、当地のうち「小原年具(貢)四貫処」が代三二貫文で刑部左衛門尉へ売渡されている。「新編会津風土記」によると地内には東西四二間・南北六〇間ほどの館跡があり、永禄年中(一五五八―七〇)頃、常世大炊助が住していたといい、館跡の外郭北端に常世氏の墳墓とされる五輪塔三基があった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報