常説寺(読み)じようせつじ

日本歴史地名大系 「常説寺」の解説

常説寺
じようせつじ

[現在地名]敷島町吉沢

あら川右岸にある。順徳山と号し、日蓮宗本尊は十界曼陀羅。慶応四年(一八六八)の書上(寺記)によれば、弘仁一四年(八二三)頃は天台宗で台嶺山円乗寺といった。日蓮御岳みたけ登山の途中で止宿した旧跡を萩堂といい、文永一一年(一二七四)甲斐国から鎌倉へ向かった日蓮が波木井実長の屋敷に立寄った時に住僧が改宗し安楽院日乗と号して開山したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の常説寺の言及

【敷島[町]】より

…東部には昇仙峡(御岳昇仙峡,特名)があり,観光客を集めている。吉沢の常説寺の〈白輿(しらこし)〉は鎌倉時代の輿の遺物で,重要文化財に指定されている。【萩原 毅】。…

※「常説寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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