日本大百科全書(ニッポニカ) 「常陸海浜公園」の意味・わかりやすい解説
常陸海浜公園
ひたちかいひんこうえん
茨城県ひたちなか市にある国営公園(一般にはひたち海浜公園と表記)。1973年(昭和48)に米軍から返還された水戸対地射爆撃場跡地の一部で、北関東総合開発の一環として1979年に事業開始、1991年(平成3)に一部開園した。全面積は350ヘクタール、そのうち2010年(平成22)10月の時点で160.4ヘクタールが開園している。樹林、草地、砂丘、海浜、湧水(ゆうすい)地などの特色ある自然条件を生かした施設が計画され、ピクニックや野外コンサートなどができる草原ゾーンや国営公園初の大規模アミューズメント施設を中心とするプレジャーガーデンエリアなどが整備されている。さらに、アカマツや落葉樹の残る「ひたちなか自然の森」に続いて「砂丘エリア」、みはらしの丘やみはらしの里がある「みはらしエリア」の整備が進められている。砂丘エリアはハマヒルガオやハマゴウなど、海沿いの限られた地域でしか見ることのできない海浜植生や大砂丘など特色ある自然環境を有する地域である。
[編集部]