日本歴史地名大系 「幡多廃寺」の解説 幡多廃寺はたはいじ 岡山県:岡山市旧上道郡地区赤田村幡多廃寺[現在地名]岡山市赤田備前国府の置かれていたと推定されている地域の南にあり、沖積平野の微高地上に位置している。地上に露出して舎利孔をもつ塔心礎が残されており、この部分だけが国指定史跡となっている。調査の結果、塔の北側に金堂かと推測される南面した堂舎跡が検出された。塔とこの堂舎の間の西方にも、東面していたと推定される堂舎の跡が発見されている。これらの建物の建築は基壇化粧に違いがみられることから、建築年代に開きがあるものと考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報