幢幡(読み)ドウバン

デジタル大辞泉 「幢幡」の意味・読み・例文・類語

どう‐ばん【××幡】

仏堂に飾る旗。竿柱さおばしらに、長いはくを垂れ下げたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「幢幡」の意味・読み・例文・類語

どう‐ばんダウ‥【幢幡・幢旛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はた。〔後漢書‐礼儀志下〕
  3. 仏具本来は幢と幡のこと。ともに荘厳具として用いるが、現今はこれを一つにして、六角または八角の幢形にし、幢竿から幡を垂らす。
    1. [初出の実例]「幢幡僅施、即訴田畝」(出典続日本紀‐霊亀二年(716)五月一五日)
    2. [その他の文献]〔法華経‐法師品〕

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世界大百科事典(旧版)内の幢幡の言及

【幡】より

…サンスクリットのパターカーpatākāの訳。同じような旗に幢(どう)(サンスクリットでドバジャdhvaja)があり,〈幢幡〉と熟語にしていわれることもあるが,両者の区別は必ずしも明確ではない。幡には種々の功徳があるとされ,またその素材や形状,立てる目的などによって,玉幡(ぎよくばん∥たまのはた)(宝玉で装飾した幡),平幡(ひらはた)(平絹の幡),糸幡(いとばた)(糸を束ねた幡),五色幡(青・黄・赤・白・黒の5色の幡),灌頂幡(かんぢようばん)(幡が灌頂の功徳を備えることからいう),命過幡(みようかばん)(薦亡幡(せんもうばん)ともいい,死者の追善のために立てる幡),続命神幡(ぞくみようしんばん)(延命を祈って立てる幡),送葬幡(葬列に用いる幡)などがある。…

※「幢幡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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