平市島(読み)へいちじま

日本歴史地名大系 「平市島」の解説

平市島
へいちじま

[現在地名]今治市桜井

浜桜井はまさくらいの海岸から東約四キロの沖にあり、その東に小平市こべいち島が並んでいる。明治初年の「地理図誌稿」には「平市島 海岸ヲ距ル東一里三町ニ在リ、周廻十九町廿三間、島中畑三反二畝十四歩、高二石五斗九升七合」とみえる。標高約一〇〇メートルの頂上は平坦になっている。戦国期には来島村上氏の海賊城であった。「河野分限録」に、野間のま来島くるしま城・越智おち平地島へいちじま城・野間怪島けしま城・野間郡高仙山たかせんざん城四ヵ所の城主として村上出雲守通康(来島通総の父)の名があげられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「平市島」の解説

平市(へいち)島

愛媛県今治市、桜井海岸沖にある無人島東隣には小平市島がある。中世末期には村上水軍出城が置かれた。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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