平戸小屋村
ひらどごやむら
[現在地名]長崎市平戸小屋町・丸尾町・大鳥町・稲佐町
船津村の南、長崎浦の西岸にあたる。地名は潁川四郎左衛門が稲佐の別荘水月居を平戸藩に献上、これを陣屋として開設したことによるという。江戸時代は幕府領長崎代官支配で、正保国絵図に平戸小屋村として高六〇石余。元禄国絵図に村名がみえる。元文元年(一七三六)桜町の助四郎は桔梗の根を人参と称して「稲佐平戸小屋」の伊兵衛に売払ったとして引回しのうえ死罪に処された(御仕置伺集)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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