平昌オリンピック冬季競技大会(読み)ピョンチャンオリンピックとうききょうぎたいかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

平昌オリンピック冬季競技大会
ピョンチャンオリンピックとうききょうぎたいかい

大韓民国(韓国)のピョンチャン(平昌)郡で開催された,第23回オリンピック冬季競技大会。2018年2月9日から 25日まで開催され,92の国と地域から約 2800人の選手が参加した。スノーボードの男女ビッグエア,スピードスケートの男女マススタート,カーリング混合ダブルスアルペンスキーの混合団体の計 6種目を新たに加えた 7競技 102種目でメダルが争われた。韓国での五輪は 1988年のソウル・オリンピック競技大会以来 30年ぶりで,冬季大会は初であった。国別メダル獲得争いでは,ノルウェーが金 14個を含む 39個のメダルで首位に立ち,次いでドイツが金 14個を含む 31個のメダルを獲得した。韓国は金 5個を含む史上最多 17個のメダルで開催国の面目を保った。国ぐるみのドーピングが疑われたロシアは国際オリンピック委員会 IOCから国としての参加が認められず,潔白が証明できた 168選手のみが個人資格で「ロシアからのオリンピック選手」OARとして参加したが,金メダルフィギュアスケート女子シングルのアリーナ・ザギトワとアイスホッケー男子の 2個にとどまった。チェコエステル・レデツカがアルペンスキー女子スーパー大回転とスノーボード女子パラレル大回転の 2競技をまたぐ金メダル獲得の偉業を成し遂げた。123選手を派遣した日本は,フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦が五輪連覇を果たしたほか,スピードスケート女子 500mの小平奈緒,同女子マススタートの高木菜那,同女子団体追い抜きチーム(高木美帆,高木菜那,佐藤綾乃,菊池彩花)が金メダルを獲得するなど,メダル総数 13個と過去最高だった 1998年長野オリンピック冬季競技大会の 10個を上回った。

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