平林鳳二(読み)ヒラバヤシ ホウジ

20世紀日本人名事典 「平林鳳二」の解説

平林 鳳二
ヒラバヤシ ホウジ

大正・昭和期の俳人



生年
明治3年3月(1870年)

没年
昭和2(1927)年10月5日

出生地
信濃国東筑摩郡生阪村(長野県)

別名
通称=縫治,号=巨城,巨城舎

経歴
20歳より3年間生阪郵便局長を勤めたのち上京、生命保険会社に勤務し、傍ら伊藤松宇俳句を学ぶ。秋声会に属した。「新墾」同人。のち文人墨客の伝記及び墨蹟鑑定を研究して「書画珍本雑誌」を刊行し、大阪及び京都に住んで書画骨董や古俳書の売買業を営む。俳人としての面よりも大正12年刊行の「新選俳諧年表」(共著)の編者としての業績が高い。他の著書に「蕪村の俳諧学校」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平林鳳二」の解説

平林鳳二 ひらばやし-ほうじ

1870-1927 明治-昭和時代前期の俳人。
明治3年3月生まれ。伊藤松宇(しょうう)にまなぶ。「書画珍本雑誌」を発行,京都や大阪で書画骨董(こっとう)・古俳書の売買業をいとなむ。大正12年大西一外(いちがい)らと「新選俳諧(はいかい)年表」を編集した。昭和2年10月5日死去。58歳。信濃(しなの)(長野県)出身本名は縫治。別号に巨城。編著に「蕪村(ぶそん)の俳諧学校」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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