20世紀日本人名事典 「平賀亀祐」の解説
平賀 亀祐
ヒラガ カメスケ
大正・昭和期の洋画家
- 生年
- 明治22(1889)年9月25日
- 没年
- 昭和46(1971)年11月4日
- 出生地
- 三重県志摩郡片田村
- 学歴〔年〕
- カリフォルニア大学美術科〔大正4年〕卒
- 経歴
- 明治39年アメリカ移民となった父を追って渡米。農園労働に従事し、のちサンフランシスコ美術学校に入学。42年カリフォルニア大学美術科に転じ、ジュル・パージェスに師事。同大の作品展でグランプリを獲得、特待生となる。4年卒業後、5年ロサンゼルスに住み苦学する。14年渡仏、アカデミー・ジュリアンでジャン・ポール・ローランス、リュシアン・シモンに師事。15年ル・サロンに「扇を持つ婦人」で初入選、昭和2年サロン・ナシオナルにも入選。9年ル・サロンで銅賞、13年「塩鮭」で同銀賞、29年「巴里の裏町」で同金賞及びコロー賞を受けて同会員となり、同年美術文化勲章、学士院賞を受ける。30年には50年ぶりに日本に帰り、ブリヂストン美術館などで個展を開催。パリの街頭を多く描き「壁の詩人」「光の作家」「速筆の名人」と称された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報