平野長英(読み)ヒラノ チョウエイ

20世紀日本人名事典 「平野長英」の解説

平野 長英
ヒラノ チョウエイ

昭和期の山小屋経営者,自然保護運動家,歌人 長蔵小屋(尾瀬)主人。



生年
明治36(1903)年5月12日

没年
昭和63(1988)年1月18日

出生地
福島県南会津郡檜枝岐村

学歴〔年〕
尋常高等小学校〔大正7年〕卒

主な受賞名〔年〕
吉川英治文化賞(第14回)〔昭和55年〕「親子3代で尾瀬の保護に尽くした功績

経歴
父親・長蔵について、大正7年15歳で尾瀬に入山。昭和5年病死した父の跡を継いで長蔵小屋2代目に。小屋・ロッジの経営のかたわら、ハイカーのマナー向上や尾瀬ケ原電源開発計画、自動車道建設計画への反対など、自然保護と観光の調和に力を尽くした。また歌人としても知られ、遭難死した長男・長靖への思いなどを詠んだ歌集尾瀬沼のほとり」を54年に出版した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平野長英」の解説

平野長英 ひらの-ちょうえい

1903-1988 昭和時代の自然保護運動家。
明治36年5月12日生まれ。尾瀬の長蔵(ちょうぞう)小屋2代。父平野長蔵とともに保護運動を推進する。ダム建設計画反対運動を機に尾瀬保存期成同盟を結成,これは日本自然保護協会に発展した。昭和55年吉川英治文化賞。昭和63年1月18日死去。84歳。福島県出身。歌集に「尾瀬沼のほとり」(妻靖子と共著)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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