精選版 日本国語大辞典 「年の波」の意味・読み・例文・類語 とし【年】 の 波(なみ) ① 年の暮れ。年末。年の瀬。[初出の実例]「其年(トシ)の波胸に噪(さはが)しく、節分の夜闇(くら)きをかまはず〈略〉お厄払ひに出(いで)ける」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)四)② 年が何度も繰り返すことを波にたとえていう語。老年になること。年寄ること。また、老年になって顔に皺(しわ)の寄ることを波にたとえていう語。年波(としなみ)。[初出の実例]「額に歳の波をよせ、眉に八字の霜天に登りつめたる老僧の」(出典:談義本・風流志道軒伝(1763)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例