年収の壁(読み)ネンシュウノカベ

デジタル大辞泉 「年収の壁」の意味・読み・例文・類語

ねんしゅう‐の‐かべ〔ネンシウ‐〕【年収の壁】

年収がその金額を超えると、税や社会保険料負担額が増える境目のこと。
[補説]主な「年収の壁」
年収の壁超えると……
93万円の壁住民税の均等割額の負担が生じる。
100万円の壁住民税の所得割額の負担が生じる。
103万円の壁所得税の負担が生じる。
106万円の壁一定の勤務条件の場合、社会保険料の負担が生じる。
130万円の壁家族の扶養から外れ、社会保険料の負担が生じる。
150万円の壁配偶者特別控除が減額される。
201万円の壁配偶者特別控除が適用されなくなる。

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共同通信ニュース用語解説 「年収の壁」の解説

年収の壁

会社員公務員に扶養されるパート従業員らが、働いて一定以上の年収になると、税優遇が縮小したり社会保険料が発生したりして、手取りが減る状況を指す。この境目が「壁」と呼ばれ、働く時間の抑制を招き、企業人手不足要因になっている。所得税が発生する「103万円の壁」のほか、社会保険料では「106万円の壁」と、従業員数が50人以下の企業に勤める人の「130万円の壁」がある。政府は「106万円の壁」撤廃に向けた検討も進めている。

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