デジタル大辞泉
「年木」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とし‐ぎ【年木・歳木】
- 〘 名詞 〙
- ① 新春を迎える用意に、冬のうちに伐(き)っておく柴や薪。節木(せちぎ)。年薪(としたきぎ)。《 季語・冬 》
- [初出の実例]「たかしまの杣山川のいかたしはいそく年木をつみやそふらん〈藤原基家〉」(出典:弘長百首(1261)冬)
- ② 元旦を祝い、年神をまつるための飾り木。また、正月初めに、門松のかげに、疵のないものをとり、末に葉をのこし、門によせかけて置く木。主に椎とか榎を用い、魔除けの呪物とされる。鬼木(おにぎ)。御新木(おにゅうぎ)。《 季語・新年 》 〔俳諧・俳諧歳時記(1803)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の年木の言及
【薪】より
…また,修験者がたく護摩(ごま)木は,この火によってすべての罪障を焼きはらい,不動明王と一体化するなどといった象徴的な意味があり,これには土地ごとにカツギ(勝木)と称されている木が選ばれている。宮中での御竈木(みかまぎ)(御薪)の風習をはじめ,正月の神祭用の薪である年木(鬼木(おにぎ)や幸木(さいわいぎ)などともよばれる),竜宮の水神に薪を与えるモティーフをもつ〈竜宮童子〉の昔話などからも,薪が単なる燃料ではなかったことがわかる。[燃料]【佐野 賢治】。…
※「年木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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