幻人(読み)げんじん(その他表記)huan-ren; huan-jên

普及版 字通 「幻人」の読み・字形・画数・意味

【幻人】げんじん

幻術者。〔後漢書西南夷、哀牢伝〕永元年~復たはし、闕(けつ)に詣(いた)りて賀し、樂び幻人を獻ず。能く變して火を吐き、自ら(肢)解し、牛馬の頭を易(か)ふ。跳丸を善くし、數乃ち千に至る。自ら言ふ、我は西(泰西)の人なりと。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「幻人」の意味・わかりやすい解説

幻人
げんじん
huan-ren; huan-jên

中国の古書にみえる西アジア奇術師眩人とも書く。前漢代から知られ,刀を飲み込んだり,口から火を吐いたり,自支解 (自分で手足をばらばらにすること) をしたと記されている。この幻人を,ゾロアスター教 (中国では 祆教) と近いゼルバン Zervan教の神官マギ magiの幻術を伝える者とし,自支解の際に使用する薬草麻酔剤とみなす考えもある。

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