幻夢物語(読み)げんむものがたり

世界大百科事典 第2版の解説

げんむものがたり【幻夢物語】

室町時代の物語。作者未詳。京都大原の修行僧幻夢は連歌を機縁に親密となった日光山の稚児花松のことが忘れられず,日吉山王への祈願帰途,日光竹林房まで尋ねて行く。その夜,花松と再会するが,翌朝老僧から花松が7日前に父のを報じ,みずからも討死にしたことを聞き,昨夜の花松が亡霊であったことを知る。無常を観じた幻夢は高野山登り翌年命日のころ,偶然にも花松を討った武士で,今は修行僧となった若僧と知り合い,互いに懺悔し,発心,往生する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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