幾世餅(読み)イクヨモチ

デジタル大辞泉 「幾世餅」の意味・読み・例文・類語

いくよ‐もち【幾世餅】

江戸両国名物のあん餅。元禄(1688~1704)のころ、小松屋喜兵衛が吉原遊女幾世落籍して妻とし、その名をつけて売り出した。

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精選版 日本国語大辞典 「幾世餅」の意味・読み・例文・類語

いくよ‐もち【幾世餠】

  1. 〘 名詞 〙 江戸名物のあん餠。元祿一七年(一七〇四)小松屋喜兵衛が、吉原の遊女、幾世を落籍して妻とし、その名を冠して江戸両国で売り始めたため、この名があるといわれる。幾代・幾世。
    1. [初出の実例]「曾我の十郎世に落ち、幾代餠(イクヨモチ)の店を出して」(出典歌舞伎追善彼岸桜中将姫京雛)(1708)彼岸桜)

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