彼岸桜(読み)ヒガンザクラ

デジタル大辞泉 「彼岸桜」の意味・読み・例文・類語

ひがん‐ざくら【彼岸桜】

バラ科の落葉小高木。春の彼岸ころ、葉より先に淡紅色の花を開く。中部地方以西で庭などに植える。こひがんざくら。 春》
[類語]葉桜夜桜豆桜江戸彼岸枝垂れ桜・紅枝垂れ・山桜大島桜里桜八重桜桜桃染井吉野

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精選版 日本国語大辞典 「彼岸桜」の意味・読み・例文・類語

ひがん‐ざくら【彼岸桜】

  1. 〘 名詞 〙 バラ科の落葉小高木。本州中部以西に多く、観賞用に栽培される。高さ五~六メートル、時に大木となる。葉は楕円形で縁に二重の鋸歯(きょし)があり、長さ五~一〇センチメートル。春の彼岸ごろ、葉に先だって径二~三センチメートルぐらいの淡紅色の花が咲く。果実は小さい広楕円形で紫黒色。あけぼのひがん。こひがんざくら。《 季語・春 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「彼岸桜」の解説

ひがん桜
(通称)
ひがんざくら

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
中将姫京雛
初演
宝永5.2(江戸中村座)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「彼岸桜」の解説

彼岸桜 (ヒガンザクラ)

学名Prunus subhirtella
植物。バラ科の落葉小高木

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世界大百科事典(旧版)内の彼岸桜の言及

【サクラ(桜)】より

…福島県三春町の三春滝桜(みはるたきざくら)は糸桜の巨木として古くから知られており,京都市の平安神宮,東京都の神代植物公園などにある八重紅枝垂(やえべにしだれ)は紅色,八重の美しい花が咲く。このエドヒガンとマメザクラの雑種のコヒガン(小彼岸)Psubhirtella Miq.はヒガンザクラ(彼岸桜)(イラスト)とも呼ばれ,長野県高遠町の城跡公園のものは有名である。 4月になると,全国各地に広く植栽されており,最も普通に花見の対象になっているソメイヨシノ(染井吉野)Pyedoensis Matsum.(イラスト)の花が咲いてくる。…

※「彼岸桜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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