らく‐せき【落籍】
〘名〙
① 戸籍簿からぬけおちていること。
② 名簿から名を除くこと。名前を除いて仲間から身を引くこと。〔新しき用語の泉(1921)〕
③ 身代金(みのしろきん)を払って芸娼妓などをやめさせ、妓籍から名前を除くこと。芸娼妓などを身受けして妻妾とすること。身受け。〔音訓新聞字引(1876)〕
※
腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風〉一〇「駒代が
落籍の相談を避けた訳合を考へ始めた」 〔輟耕録‐玉堂嫁妓〕
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デジタル大辞泉
「落籍」の意味・読み・例文・類語
らく‐せき【落籍】
[名](スル)
1 戸籍簿から抜け落ちていること。
2 名簿から名を除くこと。仲間から抜けること。
3 抱え主への前借金などを払ってやって、芸者や娼妓の稼業から身をひかせること。身請け。
「派手な落籍祝をして―したり」〈秋声・縮図〉
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普及版 字通
「落籍」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の落籍の言及
【身請】より
…その内容は,第三者である客に妻や妾として転売することを承認するものにほかならない。〈落籍(らくせき)〉ともいわれる。【牧 英正】 身請はまた,芸娼妓(げいしようぎ)を落籍させることをいい,根引(ねびき)ともいう。…
※「落籍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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