庁南城跡
ちようなんじようあと
長南谷武田氏が拠点とした中世の城跡で、長南城ともみえる。標高約六〇メートルの丘陵一帯で、城域は明らかでないが、太鼓台・中城・大城などの地名が郭とされた一画であったろう。空堀・井戸(溜井)・木戸・馬場とみられる遺構も残るが、江戸時代には妙見本城(長さ五〇間・幅三〇間)・中城(同一〇〇間・二八間)・城之内(同九〇間・六〇間)などと主郭部の規模を見立て、また大手先を古沢家脇道としている(寛政九年「往還並作場道改書上帳」今関家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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